【感染症一覧】 猫の病気/猫の医学館~猫の病気大百科で知識を増やそう~

猫伝染性貧血
猫がヘモバルトネラ・フェリス(赤血球に寄生する微生物)に感染することによって貧血を起こす病気です。ヘモバルトネラが赤血球に寄生すると赤血球を破壊してしまいます。赤血球を破壊されると酸素を体の隅々まで運べなくなりその結果、貧血を起こします。2・3歳の若いオスの猫に多い病気で、はっきりとした感染経路は分かっていませんが、ノミなどを介して感染する、ケンカ時に感染猫の血液が傷口に付着することで感染するといわれています。発熱や食欲減退などが認められ、口の中の粘膜や舌などが白くなります。治療方法は、抗生物質を投与します。が、ヘモバルトネラ・フェリスを完全に駆除するのは難しく、再発の可能性があります。(name="in1")
猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症)(FPLV)
猫伝染性腸炎や猫ジステンパーとも呼ばれています。パルボウイルスが原因で、子猫や老猫が感染すると1日以内で死に至ることもある恐ろしい伝染病です。通常、2日から1週間程度の潜伏期間の後に発症します。高熱が出て激しい下痢・嘔吐を繰り返します。非常に伝染力が強いので多頭飼いをしている場合は注意が必要です。感染している猫の糞便や汗などの分泌物からだけでなく空気感染してしまいます。妊娠中の猫は胎児も感染する恐れがありますので注意が必要です。しかしこの病気はワクチンがり予防できる病気です。子猫のうちに必ず接種しましょう。また成猫になってからも定期的な接種が必要です。もしもかかってしまった場合は入院させて適切な処置を受けるのが望ましいでしょう。(name="in2")
猫伝染性腹膜炎(FIP)
感染してもほとんどの猫は発症しません。感染経路は感染している猫の糞便や汗などの分泌物を舐めたりすることで感染します。症状としては腹膜炎を起こして腹水がお腹に溜まったり、内臓に異常が起こったり、神経を冒され目の異常が起こることがあります。一番の特徴は、腹水が溜まることでお腹が異様に膨らむことです。感染してから症状が出るまでの期間は数週間後~数年後とまちまちで、ウイルス自体は強くないのですが症状も複雑なことなどから治療は困難です。現在、この病気を完治させることは難しいです。治療方法としては抗生物質やインターフェロンなどの投与が一般的です。(name="in3")
猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)
ヘルペスウイルスに感染することによって発症します。感染後、2日~1週間程度の潜伏期間を経て発症します。飛沫感染が主です。喉や気管にウイルスが感染し、くしゃみ・鼻水・咳など風邪と似た症状が現れます。他にも、口内炎・舌炎・異常な目やに、結膜炎などの症状が見られます。一度感染するとウイルスは潜伏し続けるので、体力が低下した時などに再発する恐れがあります。ウイルスを根絶することは今のところ不可能です。しかしワクチンがありますので予防は可能です。必ず子猫の時から接種しておきましょう。(name="in4")
猫カリシウイルス感染症(FCI)
カリシウイルスに感染することによって発症します。1日~3日程度の潜伏期間を経て発症します。伝染力の強いウイルスのため飛沫感染だけでなく空気感染もします。症状は猫ウイルス性鼻気管炎に非常に似ており、くしゃみ・鼻水・咳など風邪と似た症状が現れます。他にも、口内炎、舌炎、異常な目やに、結膜炎、潰瘍などの症状が見られます。ひどい場合は肺炎を起こすこともあります。症状が回復しても長期間ウイルスは潜伏し続けるので、体力が低下した時などに再発する恐れがあります。この病気もワクチンがありますので予防は可能です。必ず子猫の時から接種しておきましょう。(name="in5")
猫クラミジア感染症
クラミジアに感染することによって発症します。伝染力の強いウイルスのため飛沫感染だけでなく空気感染もします。この病気も症状は猫ウイルス性鼻気管炎や猫カリシウイルス感染症に非常に似ており、くしゃみ・鼻水・咳など風邪と似た症状が現れます。他にも、口内炎、舌炎、異常な目やに、結膜炎などの症状が見られます。症状が回復しても長期間ウイルスは潜伏し続けるので、体力が低下した時などに再発する恐れがあります。この病気もワクチンがありますので予防は可能です。必ず子猫の時から接種しておきましょう。(name="in6")
猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
猫白血病ウイルスに感染することによって発症します。ただ潜伏期間はまちまちで感染してから数年後に発症する場合もあります。発症すると著しい免疫力の低下や、貧血、白血病など様々な病気を引き起こします。感染している猫の糞便や汗などの分泌物を舐めたりすることで感染します。成猫は感染しても免疫が出来る場合が多く、発症するには至らない場合もあります。子猫は感染すると発症の可能性が非常に高いので注意が必要です。症状は感染部位によって様々ですが、発熱や下痢、嘔吐などから始まることが多いようです。また猫エイズウイルスと混合感染することもあり、その場合は更に事態は深刻になります。治療方法は、インターフェロンの投与なども研究されてはいますが、未だこのウイルスを治療することは困難です。しかしワクチンがありますので予防は可能です。必ず子猫の時から接種しておきましょう。(name="in7")
猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)(FIV)
猫エイズウイルスに感染することによって発症します。人間と同じように感染すると数週間で(風邪のような)初期症状は表れますが、発症するのは短くて数ヶ月、長いと何年もかかるため、感染に気付きにくい病気です。感染経路はこれまでは交尾や糞便等への接触と言われていましたが、最新の研究ではケンカ時に感染猫の血液が傷口に付着することで感染することが主ということが分かってきました。ということは外猫や家と外を自由に出入りできる猫のほうが家猫に比べ圧倒的に感染率が高いということです。またオス猫のほうがメス猫より感染率が若干高いようです。エイズを発症すると、免疫不全になり抵抗力が弱まります。それによって様々な病気にかかりやすくなります。末期になると、免疫不全によるさまざま病気の発症によって死に至ることもあります。また猫白血病ウイルスと混合感染することもあり、その場合は更に事態は深刻になります。治療法は残念ながら確立されていません。ワクチンもまだ開発されていないため根本的な予防はまだ難しい状態です。(name="in8")
ワクチン接種によって予防できる感染症
3種混合ワクチン 猫汎白血球減少症
猫ウイルス性鼻気管炎
猫カリシウイルス感染症
5種混合ワクチン 猫汎白血球減少症
猫ウイルス性鼻気管炎
猫カリシウイルス感染症
猫白血病ウイルス感染症
猫クラミジア感染症
フィラリア症
フィラリアと聞くと犬の病気だと思われがちですが、実は猫にも感染するんです。心臓や肺の血管内に寄生する体長15~30mm程の虫です、駆除剤で死滅させたとしても感染箇所が心臓や肺のため最終的に血管につまってしまいます。その結果、呼吸困難を引き起こします。初期症状は咳をする、呼吸が速い、毛ヅヤが悪いなどがありますが、症状が出たときには既に手遅れの場合もある怖い感染症です。感染経路は蚊です。感染動物の血液を吸った蚊に刺されることによって感染してしまいます。治療方法は駆除薬の投与や手術ですが大変治しにくい病気です。>予防薬があります<(name="in9")
クリプトコッカス症
真菌のクリプトコッカスに感染することで発症する感染症です。鳩の糞から多く検出され、猫だけでなく人間にも感染します。気道に感染するとくしゃみや鼻水などの鼻炎の症状が出ます。眼に感染すると網膜や脈絡膜に炎症を起こし失明につながります。その他、肺や皮膚など身体のいたるところに感染します。治療方法としては真菌に対応した抗生物質を投与しますが、即完治するほどの効果は期待できません。(name="in10")
トキソプラズマ症
トキソプラズマ(微生物)が猫に感染することによって発症します。トキソプラズマは猫のみならず、人間をはじめ実に多くの生物に感染します。その中でも主として猫が感染しやすい感染症です。症状は下痢や発熱、網膜や脈絡膜の炎症による視力低下などが挙げられます。進行すると死にいたる場合もあります。治療方法は抗菌薬の投与などが行われます。もしも猫がトキソプラズマに感染した場合は、人間への2次感染を防ぐため、猫の糞便の処理に気をつけましょう。妊娠中の方は胎児にも影響が出るため特に注意が必要です。(name="in11")
回虫
寄生虫の一種です。下痢や血便、嘔吐がその症状です。その結果、脱水症状を招くこともあるので注意が必要です。身体全体に寄生すると吐瀉物や排泄物に虫が混ざって出てくることもあります。治療方法はまず駆虫薬を与え、その他下痢などの症状にあわせて投薬します。完全に駆除しないと再発しますので注意しましょう。これも人間に感染する可能性があります。(name="in12")
条虫
俗にいうサナダムシです。大きくなると50cm~1m程になり、多くの片節からなります。症状は、下痢や嘔吐、まれに肛門から数cmの片節が切れて出てくる場合もあります。治療方法は駆除薬を与え、下痢などの症状にあわせて薬を処方します。ノミを媒介にして寄生しますのでノミの駆除、環境の改善が必要です。(name="in13")