【脳の病気一覧】 猫の病気/猫の医学館~猫の病気大百科で知識を増やそう~

肝性脳症
本来、食べ物の消化の際に出る有害物質・アンモニアは肝臓で分解されて無害なものに変わりますが、肝臓の働きが悪かったり、先天的な血管の異常があったりした場合、アンモニアが分解されないまま体中に運ばれ、やがて脳にも送り込まれて様々な意識障害や神経症状が出ます。治療法は、体内でアンモニアの生成や吸収を抑える薬と食事療法を同時に行います。便秘はアンモニアの増加につながりますので注意して見ておきましょう。(name="br1")
小脳形成不全
メス猫が妊娠中に汎白血球減少症ウイルスに感染した場合、胎児の小脳は充分に発達することが出来ず、中途半端なまま産まれてきてしまいます。するとうまく立つことや歩くことが出来ないなどの障害が出ます。メス猫が健康であっても、子猫が産まれてすぐに汎白血球減少症ウイルスに感染した場合も発達に異常が出ます。形成が不十分であるがゆえに治療して治る病気ではないと理解してください。(name="br2")
水頭症
脳室の中にある脳脊髄液は常に一定量分泌され、脳を囲むように循環していますが、循環の際にどこかしらで通り道が塞がってしまっている場合、せき止められた脳脊髄液が脳を圧迫してしまいます。頭が大きくなって、首を上げるのが困難になってきます。治療方法は、手術しかありません。(name="br3")
てんかん
何の前兆も無く、突然口から泡を吹いたり、痙攣しながら倒れる発作が起こったらてんかんを疑ってください。発作の時は他に手足を突っ張らせる、突然奇声をあげて倒れる、気を失う、失禁するなどが見られます。ほとんどの発作は長くても3分以内で治まると考えてください。それ以上発作が続く場合は命の危険がありますので即刻獣医に診てもらってください。発作が起きたときは猫を動かさないようにして呼吸がちゃんと出来るような体勢にしてあげましょう。治療方法は、第一にてんかんをおこす要因となっている病気を治療します。頻繁に発作を起こす場合は抗てんかん薬を投与します。まれに完治する場合もありますが、ほとんどの場合は発作の回数を減らすことは出来ても完治させることは難しいのが現状です。(name="br4")
脳炎・脊髄炎
ウイルスや細菌・真菌などによって脳や脊髄が炎症を起こすと(あるいは脳や脊髄の組織が破壊されると)神経症状が現れます。発熱や発疹、麻痺、痙攣などの症状が見られます。分類すると、フィラリア・トキソプラズマ・伝染性腹膜炎・猫エイズ・クリプトコッカス症などがあります。予防注射で防げるものもあります。治療方法としては、いずれも薬物療法が主でそれぞれの病原体に応じた抗生物質を投与します。これらの初期症状は風邪と似ているため、発見が遅れて後遺症が残ってしまうケースもあります。(name="br5")